事例紹介

事例紹介


【事例Vol.10:公立高校】

今回は、デジタルリユースが公立高校の機器や什器を現地作業も含め安全に一括処分した事例をご紹介いたします。
お客様の業種: 公立高校
対象機器: タブレット、液晶ディスプレイ、サーバ、机、椅子など
台数: 160台
サービス種類: 離線、解体、回収、買取

ご依頼内容

  • 大阪府の高校に置かれているリース会社資産の電子機器類、什器類を空き室へ移設及び
    引取りしてほしい。
  • 引取対象品の内訳は、タブレット 40台、液晶ディスプレイ10台、サーバ5台、
    プリンタ5台、机50台、椅子50脚程度。
  • 運営に影響が出ないよう事前下見や実作業は学校行事の無い時間帯に実施してほしい。
  • サーバはラックに固定されているため解体、取り外ししてほしい。
  • データ消去証明書を発行してほしい。

デジタルリユースが提供したサービス

Ⅰ. 事前の取り決め事項

作業実施前にお客様と打ち合わせを行い、ご要望の作業範囲など確認させていただいたところ、
解体作業から引取買取まで一通りご要望いただけることと以下の事前準備が必要なことが
わかり、お客様のご協力のもと準備しました。

①事前下見
当社人員2名で実施搬出作業時の動線確保、エレベーター・床下配線・段差はあるか等を確認。
②機器の搬出段取りの確定
リース資産入れ替えの都合上、コンピュータ室を一度空けたいとお客様から要望があったため、
一度対象物件を空き室に移設し、別日に撤去作業を行うこととしました。
③事前申請
解体・撤去それぞれにおける作業当日の人数、車輛ナンバー、車種等の情報を申請。
④お客様へのお願い
搬出時のトラック駐車スペースの確保と、解体対象であるサーバ類のシャットダウン。

下見の結果、学校周辺の道が狭く4t車以上の大型トラックが進入困難と判明したため、
状況を搬送作業担当者と連携し、搬送作業時は小回りの利く3t車、1t車を用いることとしました。
この他、情報共有のため先方の許可を得て撤去対象物件や搬出口の写真を撮影致しました。

Ⅱ. 対象機器の納品・入替作業

当日は下記の順序で作業を進めました。

  1. 解体作業担当者は、台車や、養生用具、工具類など作業に必要な機材を1t車に積載し現地にお伺い
    致しました。 作業前には傷が付かないよう、コンピュータ室の扉に設置された機械警備用機器や、
    エレベーターの壁面、 移設先の空き部屋にあったガラス棚に養生を施しました。
    また、土台付きの80型液晶ディスプレイ等、大型の機器が含まれていたためコンピュータ室の扉を
    取り外して作業を行いました。 学校担当者立会いのもと、導入時の明細を確認しながら機器の台数を 突き合わせし、全数確認が出来てから作業を開始致しました。
    始めに、台数の多いタブレットや什器類を中心に移設を実施。 サーバ類に関しては電源が切られて
    いることを確認してから離線作業を施し移設しました。 80型液晶ディスプレイはサイズが大きいため複数人で土台から取り外し移設しました。
    これらの解体移設作業は作業管理者1名含む7名で実施し、2時間程度で完了致しました。
    80型ディスプレイとPC

Ⅲ. 対象機器の搬出・搬送作業

搬出作業の約1カ月前には撤去用トラック(3t車1台、1t車2台)を手配し、回収の準備を進めました。
下見の段階で校舎にエレベーターが無く、3階からの階段下ろしとなることが分かっていたため
作業管理者含め8名と、人員を通常より多めに動員しました。
80型液晶ディスプレイを撤去する際には途中に人員を2名ずつ配置しバケツリレー方式でトラックまで搬出致しました。 解体・移設作業の際に施した養生は搬出作業が終わるまで貼ったままで、作業完了後に片付け撤去しました。 これらの撤去作業は3時間程度で行いました。
当初予定していた想定物量の通り収まり、特に追加作業が発生することも無く完了出来ました。

    関西センターへの搬入風景

Ⅳ. 引取機器の資産情報除去作業・検品作業

データ消去(専用ソフトによるNSA方式3回書き)を行い、外観や機能面も検査します。
なお、消去ソフトが起動しないものはHDDやSSDを抜き取り専用破壊機にて個別に破壊し写真を撮影
します。データ消去/破壊作業が問題無く行われていることが確認出来た機器から、外観や機能面の
検査に移ります。外観検査時、機器にお客様情報が特定出来てしまうシールや付箋を発見した場合は、手作業で除去作業を行いました。
この他、撤去対象機器のマニュアル類などの情報ゴミに関しても当社にて溶解処理を実施しました。
最後に、入力部門が作業の記録、消去ログ、破壊写真を確認し営業への報告内容をまとめます。
各部門責任者が工程ごとの作業結果を多重チェックしており、何か不具合があれば随時修正しました。

  • 疑似シール剥がしを本社で

Ⅴ. データ消去

データ消去や外観、機能面の検査結果を担当営業が取りまとめ『データ消去証明書』をお送りし、
セキュリティ処理が済んだ機器は、リース元企業より当社が買取りしました。

  • SSDクラッシャーと破壊後のSSD



お客様からの評価
・事前の入念な下見及び打ち合わせが奏功し、トラブル無く完了した点を評価いただきました。
・生徒が使用するタブレット端末やサーバ等の情報機器だけでなく机や椅子といった什器の移設撤去も行った点を評価いただきました。
・お客様情報が刻印されたシールや機器のマニュアル類といった情報ゴミまで当社で適切な処理を施し破棄した点について評価いただきました。

デジタルリユースではIT機器のデータ消去だけでなく、現地でのアンラック作業、設置設定作業など、
幅広いサービスを提供しております。
今回の事例のみならず、撤去した物件にお客様情報が特定されかねない情報ゴミは当社の方で漏れなく除去致します。 本事例は大型ディスプレイの解体やサーバ類の離線、空き室への一時移設作業といった幅広い業務範囲でのご依頼でしたが、入念な打ち合わせを実施することで、お客様の「困った」に
寄り添うことが可能です。
データ消去のご依頼以外にも、解体・離線・オンサイト・キッティングサービスといったニーズにもお応え出来ます。 不要な機器・什器の処分でご不明な点がございましたら、当社までお気軽にご連絡
ください。